こんにちは。Marinです。
PhD(医科学)取得後、製薬企業で創薬研究に携わり、Harvard Medical Schoolでの研究も経験してきました。現在もライフサイエンス領域で仕事をしています。
ここまで書くと、ずっと研究が好きで、迷わず研究者の道を進んできたように見えるかもしれません。
実際は、かなり違います。
博士課程では進路に迷いました。研究が思うように進まない時期には、自分は研究者に向いていないのではないかと思ったこともあります。その後も、研究を続けるのか、別の世界へ行くのか、専門性を積んできた自分が違うキャリアを選んでもいいのか、何度も考えてきました。
Marin Career Labは、そんな経験の延長にある場所です。
博士号を取ったあとも、キャリアの迷いは終わらなかった
博士号を取るまでは、意外と次にやることが見えています。
研究を進めて、論文を書いて、その先のポストを考える。もちろん簡単ではありませんが、少なくとも「研究者になる」という方向そのものは見えています。
ところが博士号を取ったあと、人生は急に枝分かれしていきます。
研究を続ける人もいれば、企業へ行く人もいる。研究とは少し離れた仕事へ進む人もいるし、海外へ行く人もいる。そこで初めて、「博士まで来た自分は、この先どうしたいんだろう」と立ち止まることがあります。
しかも、その迷いは単純な「転職するか、しないか」ではありません。
研究そのものは好きなのに、これを一生の仕事にしたいかと聞かれると分からない。研究を離れたい気持ちはあるけれど、「ここまで頑張ったことを無駄にしたくない」という気持ちも強い。転職を考えて求人を見始めたら、むしろ自分の専門性が狭すぎるように見えてしまう。
研究者のキャリアには、こういう簡単には言葉にならない迷いがあります。
Marin Career Labでは、その部分を置いていかずに書いていきたいと思っています。
研究、企業、海外。それぞれの場所からキャリアを見てきました
私はPhD(医科学)取得後、製薬企業で創薬研究に携わりました。その後、Harvard Medical Schoolでも研究を経験しています。
博士課程では、日本学術振興会特別研究員にも応募しました。DC1では不採用でしたが、申請内容を見直して再挑戦したDC2では、面接免除で採用されました。
研究室の中だけにいた頃と、企業へ移ったあとでは、同じ「研究経験」の見え方も変わりました。海外へ出ると、博士号や専門性に対する捉え方が日本とは違うと感じる場面もありました。
キャリアを移るたびに、「それまでの経験が全部そのまま使える」わけではありませんでした。でも、逆に「前の経験を全部置いていく」わけでもありませんでした。
そういう曖昧なところに、研究者のキャリアの面白さと難しさがあると思っています。
Marin Career Labで扱っていること
このサイトでは、博士号を取った後のキャリアを中心に、研究職からの転職、研究者として働き続けることへの迷い、30代になってからのキャリア、博士課程や若手研究者の進路、学振などについて書いています。
ただ、「博士におすすめの転職先10選」のような情報を並べることを、このサイトの中心にはしていません。
もちろん、制度や求人、転職に必要な情報は大切です。
それでも実際にキャリアを動かそうとするとき、人を止めているものは情報不足だけではないことがあります。
博士まで来た自分をどう扱えばいいのか。研究者ではなくなったら、自分は何者になるのか。今の仕事が嫌いなわけでもないのに、なぜ何度も外の世界が気になるのか。
そうした、本人にもまだうまく説明できない部分まで含めて考えることを大切にしています。
はじめてMarin Career Labを読む方へ
博士号を取ったあと、実際に転職を考え始めた方には、まずこちらの記事があります。
博士の転職は難しい?求人を見るほど「応募できる仕事がない」と感じるときに
博士まで経験を積んだはずなのに、求人票を見るほど「自分には応募できる仕事がない」と感じてしまう。その感覚について書いています。
今の研究職が嫌いなわけではないのに、転職サイトを何度も見てしまう方には、こちらの方が近いかもしれません。
研究職から転職したい。でも「本当に辞めたいの?」と聞かれると分からない
転職したいというより、「この人生しかない」と思うことが怖い。そんな気持ちから外の世界を見始めることもあります。
研究がうまくいかず、自分の能力や適性まで疑ってしまっているときには、こちらの記事を書きました。
研究がうまくいかない。「私、研究者に向いてないのかも」と自信を失ったときに
博士まで来たのに、次に何をしたいのか分からなくなった方には、こちらがあります。
博士まで取ったのに、やりたいことがない。次のキャリアが決められないときに
30代になって、仕事だけではこれからの人生を決められないと感じ始めた方には、こちらの記事もあります。
30代、このまま今の仕事を続けていい?理系・研究職のキャリアに迷ったときに考えたいこと
学振DC1・DC2については、私自身の経験をこちらにまとめています。
学振DC1・DC2申請書の書き方|DC1不採用→DC2面接免除採用した私が変えた7つのこと
ThreadsとXでも発信しています
Threadsでは、博士号を取った後のキャリアや、研究者だからこそ抱えやすい迷いについて、ブログよりも少し日常に近い言葉で発信しています。
投稿をきっかけに、博士・研究者の方々がそれぞれの経験や考えを書いてくださることも増えてきました。研究者のキャリアには、本当にいろいろな形があるのだと感じています。
Xでは、新しく公開した記事や、博士・研究者キャリアについて考えたことを紹介しています。
キャリアについて話してみたい方へ
「まだ転職すると決めたわけではない。でも、このままでいいのか少し考えたい」
そのくらいの段階でも大丈夫です。
公式LINEでは、新しい記事や、博士・研究者キャリアについて考えるきっかけをお届けしています。
一度、誰かと話しながら考えてみたい方には、Coconalaで単発のキャリア相談を受けています。
転職だけではなく、この先の働き方やキャリアについて継続的に考えていきたい方には、MENTAでの相談もあります。
このサイトの情報について
Marin Career Labには、私自身の経験や考えをもとに書いている記事と、制度や公開情報を確認したうえで書いている記事があります。
学振をはじめ、制度や募集内容が変更される可能性のある情報については、できる限り公式情報を確認し、私自身の経験や見解とは分けてお伝えするようにしています。
キャリアには、一人ひとり違う事情があります。このサイトに書いてあることを唯一の正解にするのではなく、「自分の場合はどうだろう」と考えるきっかけとして読んでいただけたら嬉しいです。
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