【2021最新】バイオベンチャー 橋渡し創薬~東京大学学生とサイエンス、日米、基礎と臨床

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【2021最新】バイオベンチャー 橋渡し創薬~東京大学学生とサイエンス、日米、基礎と臨床

研究者

今回は、一体Kyabiとは何者なのか?なんでこの製薬 ベンチャー橋渡しを目指すようになったのか?について書いていきたいと思います。

そもそも #バイオ ベンチャー 企業橋渡し人 ってなんぞや?

私が勝手に作った造語です。笑

学生とサイエンスの橋渡し、日米の橋渡し、基礎と臨床をつなげる橋渡し人

バイオテクノロジーベンチャー基礎研究から臨床への橋渡し。日米の橋渡し。学生とサイエンスの橋渡しです。これは、自分が人生をかけて実現したい夢である、「多くの癌研究成果が創薬につながり、世界中の人が幸せになる」という終着点に結びついています。

きっかけは大学院時代に行なっていた癌の基礎研究でした。

私は膵癌のマーカーを探索するというプロジェクトに携わり、多くの論文を読み漁りました。その過程で、論文の締め文句(?)みたいなところに「これは将来有益な癌治療薬の標的となる」とか「癌の分子マーカーになる」とか書いてあるのです。

でも、日本の多くの基礎研究は、創薬に結びついていません。これに疑問を持った私は、製薬業界に携わる様々な方に話を聞き、たくさんの調査を行いました。そこで、日本に圧倒的に足りない問題に気づきました。それはズバリ、マインドセットと人材不足です。

ハーバード留学を経験した東京大学大学院生の感覚~日本はマインドセットが圧倒的に足りない

マインドセットは日本の文化的な背景が深く関わってきます。今でこそイニシアチブをとる若者は増えてきましたし、自己啓発やビジネス書なども多く出回っています。

しかし、こと日本の研究者に関しては、完全に研究とビジネスを違う畑の人と認識しています。これは私の主観によるものですが、日本ではバイオベンチャーを起こそうとして一人で全部頑張ってしまう人と、研究だけで行きていく人の差が大きすぎています。

どちらも極端なのです。

両者マインドに対する格差を紐解くと、文化的な背景が見えてきます。まず、研究者一人で事業の立ち上げから経営まで全部やってしまう人。

これは、興味関心が広く行動力があり良さそうに見えますが、アイデアの盗難を恐れる心理が隠れています。研究成果のアイデアを盗まれて、利益を独占されるのが怖いのです。

これは専門家としての線引きがはっきりできていない、”アカウンタビリティ”の無さにあります。一専門家として周りに協力を求めようにも、誰にどこまで相談すれば良いかがわからないので、線引きが曖昧なのです。

また、後者の研究一本で生きる人は、「餅は餅屋」という日本の職人気質が理由にあります。板前が一人前になれるのに10年以上かかると言われるのと同じように、他の分野(この場合はビジネス)に中途半端に足を踏み入れるのを極端に嫌がるのです。

研究

米国:専門家としての意識と線引きをはっきりさせる、”アカウンタビリティ

専門家としての線引きが曖昧で全部一人でやろうとする人。職人気質を持って中途半端に足を踏み入れるのが嫌いな人。。。どちらも良い悪いはないと思いますが、これらの極端さを生む理由は日本の教育システムにあると思います。

敗戦後、日本は復興を目指して足りない部分を補おうと、産業時代に突入します。とにかく働ける人、会社で役に立つ人を育てようと、生産性を第一とした教育改革が行われました。しかし、その時代も過ぎ、平成を迎えた頃には今の国際社会で生き抜けられるような教育を受けてなかった私たちに皺寄せが来ているような気がしてならないのです。

とにかく言われた事だけを完璧にできる人が評価され、いかに会社に求められる人間になるかを気にし過ぎて、自分が何者なのか、どこから来たのかが分からなくなっているのです。

さらに、日本は経済大国なので、日本市場だけである程度経済が成り立ってしまいます。これが今の学生が危機感を持たない理由で、安定が一番、起業っていうと白い目で見られる、というような風習が今でも根強く残っています。

米国では、専門家としての意識と線引きをはっきりさせる、”アカウンタビリティ”を養う感覚が教育の過程で身についています。なので、informalな場でもビジネスのアイデアを共有しあい、協力的で、事業展開や開発がポンポン進むのです。

また、大学ではアントレ精神を養うビジネスプログラムがカリキュラムの中で既に用意されているのです。だから、クラスメイトで隣に座った人が、なんか起業してる!?みたいな環境に身を置くので、自分もやれるかもという感覚に陥るんですね。

さらに、米国には失敗を良しとする慣習、特に、挑戦したことに対して拍手を送るような慣習があるので、みんな何度でも挑戦する。そういった環境がさらにイノベーションを生むサイクルが発達しているわけです。

人材不足はこうした歴史や背景が生んだ産物に過ぎません。

なので、これからは成功例を増やし、今の若い人(特に学生)の意識改革を行わない限り、日本のサイエンスを根本から変えることはできないと思っています。私は日本が絶対に今後遅れを取り戻し、再復活することを信じています。

学生とサイエンスの橋渡し、日米の橋渡し、基礎と臨床をつなげる橋渡し人”を目指した理由癌の基礎研究で深い専門知識を持ち、日本とボストンの創薬環境を俯瞰し、学生の心理と教育環境の現状を理解している日本人学生は私しかいません。

だから、私がやるしかないと強く感じましたし、自分の人生のテーマだとも直感的に感じているのです。

自分がこの先できること

自分がこの先できることは、今ある癌基礎研究の経験を生かし、進路としてベンチャーキャピタリストになろうと考えています。日本の癌基礎研究を創薬につなげるにあたり、必要不可欠である①お金・②サイエンスとビジネス両方の知識を持ったヒト・③橋渡し研究のノウハウ。これらを全て賄うことができるのがVCだと思うからです。

だから、私はVCとして基礎と臨床をつなげる橋渡し的な存在になりたいと思ったのです。

さらに、日本の良いところを守りつつ、米国の良いところも取り入れて、日本独自の創薬ベンチャー文化を醸成したいとも考えているので、VCとして日米の橋渡し的な存在になりたいという願いも入っています。

最後に、私は全国を飛び回って派遣講師としてワークショップを行いながら、学生の起業家精神やアカウンタビリティを養う事業を行いたいと考えています。

そうして学生とサイエンスを橋渡ししたら、日本のサイエンスはもっともっと盛り上がると思うのです。

自分は異常なまでにフットワークが軽いことが強みです。教えることも大好きですし、研究も大好きです。なので私は、全国の学校を回って教えるだけでなく、

世界中の創薬シーズを見つけたい。多くのシーズが薬になって、患者さんの手に届いて、みんな笑顔になれたらどんなに素晴らしいことか。私はそんな世界がはっきりと見えているのです。





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