【私の人生の使命】研究者つらい?基礎研究の戦国時代を駆け抜ける令和の女武将になる
このブログをご訪問いただいた方に最初に読んでいただきたい記事です。
研究者になるには
自分が人生で迷った時に、いつでも振り返れるよう、自分が人生で大切にしていること、やり遂げたいことをこの記事にまとめました。
本を読んでいる中で、「自分の人生の使命に従って動いていると、お金と人が集まってくる」という記述がありました。その中で、私が過去に書いたブログ記事で、「私の人生の使命は橋渡し人になること」と書いたことをふと思い出したのです。これを、今の私が深掘りして考えたこと、感じたことをまとめました。
本気で書きました。笑
私の夢は、多くの基礎研究成果を創薬につなげ、世界中の患者さんを幸せにすること
私は今、とあるVCファンドと協力し、日本の大学院生や若手研究者に向けた起業家精神育成に関わるコミュティを立ち上げています。
日本のサイエンスリーダーを多く育てたい エコシステムとはビジネス
私は大学院時代に、ボストンに留学しました。
そこで、現地のエコシステムが織りなす創薬研究環境にとても衝撃と感動を覚えました。
日本は世界でも素晴らしい基礎研究を行なっているのに、なぜなかなか創薬に結びつかないのか。アメリカとの違いは何か。それを、私なりに独自の調査を行い分析しました。
そして、両者の違いに気づくことができました。
私は日本トップの国立大学大学院時代に培った基礎研究と臨床研究の経験、ハーバード大学への留学経験を活かし、日本の基礎研究のさらなる発展に貢献したいです。そのために、MBAやベンチャーでの実体験が必要になると思うので、長期的なスパンで計画を立てていますが、まずは今年中にコミュニティの立ち上げを実現させます。
さらに今後は、自分で会社を立ち上げて、創薬への橋渡しをする事業を展開しようと思ってます。
それはただ日本にいるだけではダメで、アメリカやヨーロッパに住みながら現地の成功例を知り、日本の文化に沿う形で事業を展開しなきゃいけないと思うのです。
でも、そんな大きな事をするのなら、まず、日本で最高レベルの研究をしたという実績と説得力が必要です。だから今、命をかけて博士研究やっています。
【2021】バイオベンチャー設立目指し、コミュニティ立ち上げ~起業家への第一歩
優秀な研究者 私は女性のサイエンスリーダーとして生きていきたい
学生という立場である以上、結婚や出産というライフイベントとの両立に不安を抱えている方達にたくさんお会いしてきました。これは、日本で長い大学院時代を過ごし、ボストンに留学して独自の視点で相違点を見つけた私にしか気づけなかったことでした。
こういった天からの使命に気づけたこと、そして、今、もう一度大好きな研究に専念できる環境に身を置けることに、毎日感謝しています。
私は日本の研究の素晴らしさを知っています。日本の研究は世界を変えると心から信じています。私は、基礎研究の戦国時代を駆け抜ける令和の女武将のような存在になりたいです。
研究者かっこいい 私の人生の軸は、アイデンティティ
私の人生の軸にあるのはアイデンティティです。私は表現することが大好きなのです。
アーティストとして、「Marinとは何者であるかを世界に向けて発信し続ける」ことが何よりの生きがいです。
なので、私は研究成果を論文として”発信”するし、漫画も描いて”発信”する。趣味であるブログも、ダンスも全ては自己表現に繋がっています。
今は研究を通して自己表現していますが、博士号を取ったら次のフェーズに進もうと思っています。起業を通じて、私は癌の基礎研究成果を創薬につなぐCatalystになりたい。自身が触媒となって、その成果を創薬につなぐノウハウを提供したい。
私は10年近く基礎研究と臨床の橋渡しを勉強しています。留学で出会ったVCの言葉通り、私は日本とボストンの創薬エコシステムについてものすごい情熱を持った日本人学生です。熱意なら負けません。創薬エコシステムを醸成するという、目標達成するため努力を一切惜しません。研究で得た粘り強さや諦めの悪さを総動員させます。
だから、私は研究に命をかけています。プレゼン、論文、全てが私の魂の作品です。私の自己表現という魂が、論文や発表に置き換えられています。
プレゼンや論文は、相手に伝わってなんぼです。発表して、相手が理解できなければそれはプレゼンターの責任です。
プレゼンでタイムオーバーも論外。研究がその人にとって楽しくて重要なのは、当たり前。自己満だらけのプレゼンは相手をイライラさせます。私も常に肝に命じながら、試行錯誤のもと発表しています。
プレゼンテーションの成功の秘訣とは?
私が人生で大切にしている価値観の優先順位
余談ですが、私が人生で大切にしている価値観の優先順位は、アイデンティティ>ワクワク>挑戦・冒険・自由>愛です。
家族の愛の支えという基盤のもと、ワクワクを求めて世界へ挑戦する。その先に、自分だけしかできない漫画・研究・起業を通じた自己表現が人生の目的です。
研究は、ワクワクと自己表現の最高形です。自由度の高い研究のもと、チャレンジングなテーマに取り組んでいることに無上の喜びを感じています。
私は、本当にサイエンスが大好きです。
大学の研究員 研究における仕事の進め方:アメリカ式と日本式
研究は右脳的な直感力と左脳的な論理的思考力のどちらも求められる
右脳派は問題点を見つけることが得意です。
左脳派は見つけた事象を論理的に伝える能力が高いです。
右脳的思考と左脳的思考、どちらも欠けてはだめだと思います。ただがむしゃらに実験回す指導者は最悪。サイボーグ育ててるだけ。
安宅さんの本にもありましたが、私は「犬の道」を進める上司と仕事していました。「この研究はどこに向かってるんだ!?」ということがたくさんありました。上司は、実験を同時に進めるスキルがずば抜けていました。私は体力的に全く追いつけませんでした。
また、ボスはボトムアップ型の仕事を好んでいました。研究のPublicationにおいて、嘘は絶対に許されない。だから、新規的な研究成果が出ても、あらゆる角度で再検証を求められました。
だから、研究成果をまとめるのにはものすごい時間がかかっていました。アメリカでは、とにかくゴールを決め、斬新な結果がでたらLetterとして報告する。論文のオチを決めて、それまでのギャップを埋めていくプレーです。
日本人的な丁寧な研究プレーと、アメリカの研究プレーでは、全くゲームのルールが違っていました。
どちらがいい悪いではなく、それぞれの違いを見据えながら、仕事を進める大切さを学びました。
仕事の進め方における各国の文化的背景の違いは、この本で勉強しました。
私は、日本とアメリカのエコシステムの違いを、お金、地理的な近さ、人材の3つに絞りましたが、間違いなく人材が決定要因です。日本人の良い研究文化を生かしながら、マインドリセットを行うことが私の理想です。
それは、基礎と臨床どちらも経験し、熱意と行動力を持った私にしかできないと感じています。
大学院試、研究 (基礎と臨床)、トビタテ留学 japan、ハーバード大学への海外留学を経て、初めて感じた感覚
きっかけは教育に対する疑問
私は時々、子供それぞれが多様性を持っているのに、教育システムが統一化されてていいのか、と疑問を持つことがあります。
五角形の子供、四角いの子供、均一の箱に無理矢理納められる感覚です。ずば抜けたいのに、それを抑えられ、変わってるといじめられる。伸びたい子が伸びないと感じています。
日本て、みんな一緒を好む文化だからだろう。と思います。
優秀な人ほど、自由を求める研究や仕事に慣れてない気がします。上司から言われることを完璧にこなすけど、仕事にその人のオリジナリティがない、という感じ。自由度を持って自発的に行動している人材は少ないと思います。
一見関係無いように見える、研究と教育システムですが、なんとなく文化的背景は幼少期の教育システムからきている気がするのです。お金稼ぎに対するブロックとか。
研究も事業も、社会における問題解決のために行うものです。
これからを生きる研究者には、研究ができれば事業も可能であるということに気づいてほしいと思っています。それが、私の伝えたいことです。
日本人研究者は職人気質が多いことが、エコシステム醸成のボトルネックではないか?
私は、前の記事でも触れましたが、医学系・生物系の人が、社会実装とか起業とかの興味がなぜ薄いのかすごく疑問に感じていました。
それは、日本人的な文化、教育が築き上げた、研究一本で生きてくという職人気質が原因だと感じています。
私も、すごく気持ちがわかります。祖父の実家は鰻屋なのですが、ずっと鰻1本でやっていくことは、その道の本物になれます。修行には5-10年かかるとは言われ、職人になるなんて時代遅れ、みたいな声も最近上がってきています。ですが、やはり本物の職人は、表面的なことしかやってない人をすぐに見抜きます。
盤石なものを築き上げるには、時間がかかるのは当然です。
大学の先生方は、見せかけの博士をすぐに見抜きますよ。「あ、コイツわかってないな」って一瞬で見抜かれます。「串うち三年割き八年焼きは一生」といわれる鰻職人の道でもそうです。簡単に人が真似ができない本物の職人は、話をするだけで、モノのわかる人か分かるそうです。
というわけで、【なんちゃって博士】は、卒業だけはできるかもしれないけど、社会に出てからフルボッコされます。
話は少しそれましたが、日本人にはそんなカタギのような職人研究者が多いために、ビジネスやお金稼ぎが邪道に見えるのでは?と思うようになりました。
AIやDeeptechは、比較的最近できた分野で、社会との距離も近い。だから、テクノロジーは革新派が多いけど、生物系はイノベーションに抵抗を感じるのでは無いかと。。。
私は、そんな職人を全く悪いと思っていません。むしろ、日本人として誇りに思っています。
一つのものを丁寧に仕上げる、恩と義理を大切にする。礼儀を重んじる。
これは日本人だからこそなせる技です。震災の時に日本人だけが列を作って供給を待ったのは有名な話です。私はこれまでのラボで、そんな日本人の良さを実感できる環境に身を置けたことに感謝しています。
若手研究者のマインドリセットが鍵
興味深いことに、熟年の研究者よりも今の若手研究者の方が、イノベーション創出に対する理解が早いと感じています。
これまでコテコテの職人研究室で仕事していた学生も、海外との接点が広まったことで社会実装に対する興味が生まれたかのようです。それはまるで、突然変異型の新株が現れて生存競争に勝っていく生物の進化を見ている気分です。
別の記事にも書きましたが、東京大学医科学研究所(医科研)の中村先生のような最高の変異型(失礼)を筆頭に、今の日本も続々と変異株が増えるように感じています。
エコシステム醸成には、成功例を増やすこと、政治的な社会制度を変えることなど様々な要因が絡み合っていますが、私はその中でもマインドセットが重要だと考えています。日本の良き文化に沿った形で、アカウンタビリティを身につけてもらう。日本人としての誇りを維持した形で、起業マインドを身につける。そんな野心的な日本人を増やしていきたい。
マインドリセットするには脳科学・心理学的な観点、歴史から来た文化的な観点を理解しなければならないと思っています。私がまずは理解できるレベルまで実体験で落とし込み、還元させたいと思っています。
私は、人生における使命として、そんな日本人の良さを最大限に生かした創薬エコシステムを醸成させます。
お読みいただき、ありがとうございました。
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