私の中には、3歳と80歳の私が同居している:双極性症とは

人生・哲学

こんにちはMarinです。ブログに訪れていただきありがとうござます。

私は”双極性症”という、脳の病気を持っています。このブログを通じて、私が病気であることを告白するのには2つ理由があります。

1. 病気について正しく理解していただき、私みたいに生きづらさを感じる人を1人でも多く救いたいからです。治療には、患者さん自身の理解と、家族の協力が不可欠だからです。

2. 私自身が、今どんな状態を知るのか把握する忘備録として記録しています。

双極性症は、脳が気分のアップダウンを激しくする症状である

https://www.smilenavigator.jp/soukyoku/about/より引用

双極性は脳から引き起こされ、気分のアップダウンとともに過度な行動も引き起こします。

私が双極性をあえて以下に【病気】と書かないのは、双極性症は上手く付き合うと、患者さんにとって非常に大きなメリットをもたらすからです。その内容は後述します。

双極性の原因は未だ不明です。ただ、脳に何らかの変化があることが研究で明らかになっています。患者さんの脳では、神経細胞が酸化ストレスに弱く死にやすかったり、ドーパミンが異常に放出された状態であったりするそうです。

躁状態はグラフの↑の状態です。明晰快活で気分も良い状態です。鬱状態は↓の状態で、やる気もなく疲労感がまとわりつきます。以下に、それぞれの状態に当てはめた私の経験を記述します。

躁状態の私は、天真爛漫で自由すぎる3歳児

躁状態の時、患者さんは幼児のような振る舞いを起こします。

私の場合、感性が非常に高まります。少しのことで異常に喜んだりします。3歳児が、アイスクリームを食べて喜んだり、はしゃいでいる感じです。

外交的になります。色んな人に会って、たくさんお喋りしたくなります。

患者さん自身はすごく気分の良い状態になります。私は、まるで自分らしさを取り戻したような感覚になります。追い風が吹いている感じ。船の帆を最大に広げ、風向きに沿って大きく舵を取り、前進している感覚を持ちます。

何かを表現したり、発信することがずば抜けた状態にいます。頭の中に創造されたアイデアを具現化できます。自分が何を求め、どうしたら心地が良いかの直感が冴える。私が大学院試を通過したのも、研究で成果をあげたのも、学振を面接免除で通したのも、過去の成功体験は躁状態が招いた爆発的な力じゃないかなと思っています。

ただ、勘違いしないでいただきたいのは、当時私は双極性であることを知らなかったことです。脳がすごい状態だからといって、それはあくまで一因で、達成するために私はものすごい努力をしています。私は癌研究を10年近く続けてきていて、その中で得られたものであると感じています。

過度な躁状態は、琴線がピーン張り詰めすぎた緊張状態にいる

躁状態は、行き過ぎるとピークに達します。

覚醒します。笑

目がカッとなる。スパークが起こる。感受性がものすごい高まるので、色んな気づきや直感、アイデアがわきます。頭の中が、ものすごい花火でいっぱいな状態です。頭の様々な部分から、全く違ったアイデアで泉のように湧き出ます。熱が出る感じで、カーッとなります。冷えピタ欲しい!ってなります。

覚醒状態なので、人間の限界を超えたパフォーマンスができます。私は大学院試で1日16時間勉強しました。1日カロリーメイト1箱だけ食べてました。そんな生活を3ヶ月続けました。なので、躁状態にいる私はすごく痩せます。

研究の場合は、頭の中で色んなことが思い浮かびます。メモを取って発散しないと、花火だらけで頭が爆発しそうになります。一度にいろんなことを考えてしまうので、例えば、研究のアイデアを考えながら、漫画のネタが浮かんだりします。

これはあくまで私の例です。私は以前の記事で右脳派と左脳派について説きましたが、私は芸術家タイプの右脳覚醒だと思います。左脳派の覚醒はとにかく情報処理能力が高まると考えています。頭にスパコンが入ってるくらい計算や理解力に優れます。

一見良さそうに見える躁状態。しかし、躁状態には恐ろしい代償があります

まず、覚醒しているので周りが見えません。周囲からは、ピリピリして近寄り難い人間に思われます。生き急いでるようにも思われます。さらに、異常に社交的になるので、予定を詰めすぎます。あとさき考えず、色んなものに手を出してしまいます。また、ピリピリしているので、なぜか、私の周りにいる人全員が、敵に思えてしまうのです。

患者さん(私)自身は、過度な躁状態にいると、良くも悪くも感性が異常に高まります。琴線がピーンと張り詰めます。裸になっている感覚ですね。なので、作業中に話しかけられると(話しかけた人はその気が無くても)私はすごくビックリします。電車に乗ってても、裸をみられたような、恥ずかしい感覚になります。

実際、仕事中は肌を露出するほど冴えますね。なんだか露出狂みたいなこと言ってますが、例えば裸足でいたり腕まくりするのも、頭が冴える感じがしています。

躁状態になると、タマネギの皮が剥けて、コアな私(3歳)が出てくる感じなのです。敏感で、神経質で、すごく傷つきやすくなります。

まるで、はしゃぎすぎた子供が、道路に飛び出してしまう感覚です。本当に危ないのです。しかし、本人は全く気付きません。

ここで何が起こるかというと、周りにいる友人や組織内の人にとって、自分勝手でわがまま、ルールを守らない、予定詰めすぎて後でドタキャンするような自己中心的な人間と思われます

ここで、私は初めて、3歳の私が行きすぎてしまったことに気がつきます。

脳の異常が引き起こしたことだと知らないので、自分のせいだ、と責めます。

また、限界を超えた仕事をすると当然、身体にも支障をきたします。これが、鬱状態の始まりです。

鬱状態は自分をとことん責め、傷つけ、殻に引きこもる

躁状態は、いわば覚醒しているので、自分が狂気に満ちていることに気付きません。

狂気的な大人の私が、3歳の私を包丁でグサグサ刺している感じ。そして、ハッと気づくと、血だらけで倒れている3歳の私がいるのです。

そして、知らぬ間に人間関係に亀裂が生じています。これまで自分の傍にいた大切な友人や組織の仲間が、原因も分からず離れていきました。身体もボロボロです。

そうなると、ワーッと自分を責めます。どうしようもないくらいの苦しみ。孤独感。生き地獄の中にいて、ずーっと、自分が五右衛門風呂の中に入れられた感じの苦しみです。

鬱状態では何もできなくなります。やる気が起きません。私は、毎日泣いていました。自分には生きる価値がなく、消えてしまいたい、と何度も何度も思っていました。双極性の患者で自殺者が多いのは、この鬱状態からきます。鬱状態は非常に長いのです。私は、多分10ヶ月くらい落ち込んだ状態にいた気がします。

自暴自棄にもなるので、むさぼるように食べます。ブタになります。笑

私は、躁状態と鬱状態を振り返ると、10kg近く体重変動がありました。それが1年~2年くらいのスパンでおきます。3歳の自分が隠れて、泣いて悲しんでいるのです。自分を失った感覚になって隠れています。隠れて身を包もうとして、タマネギの皮がまた身を包むようです。内向的になります。だから太るのかなと思います。

鬱状態から抜け出すと、悟りの境地に至る;80歳の私

鬱状態からまた状態が戻る時があります。きっかけは人それぞれです。

なぜか、鬱状態から回復すると、色んなものが見えるようになります。視座が高まり、物事の本質が見えるようになります。

私は、親によく、悟りを開いたこというよね、と言われます。鬱状態から回復すると、地獄の苦しみから抜け出したので、そこで見えてきた独自の世界を話しているからだと思います。悟りの境地に至るのです。

実際に、私が見つけた創薬エコシステムや研究の本質は、勉強して身につけたものではなく、苦しみの後に得た感覚のように思います。

スピリチュアル的な言い方になっていますが、この状態にいると、まさに”人には見えないものが見える”ようになるのです。よくよく考えれば、修行僧がご飯も食べず何日も山籠りして、降りてきたら進化してた、みたいな話もありますものね。

余談ですが、双極性だった患者にはガンジー、ゴッホ、ムンクがいます。彼らは、鬱状態からの回復時に作品を生み出したと考えられています。彼らも、何か世界に見えたものがあって、絵や社会活動に昇華されたのではないでしょうか。

そんなわけで、私の中には、双極性症が創り上げた、3歳と80歳の私が同居しているのです。

双極性症は人間関係や社会的信用に亀裂が生じやすい

私が診断を受けた時、ものすごい衝撃を受けました。

私は何度もイジメに遭い、組織に馴染めず、休学も経験しました。

周りの人が当たり前にできるコミュニケーションが、なぜ自分にはできないのだろうと責めていました。

きっと、私のように、理由もわからず人間関係に悩みを抱えている人がいるはずです。その人も、もしかしたら私にように原因が分からず悩んでいるかもしれません。私が長期的にいた組織、お付き合いしていた人からは、「本当の君がわからない」「二重人格」「ADHD」などと言われていました。

私が実践している治療法

私が実践している治療法には、薬物療法があります。

ただ、やはりお薬には頼らず、自然な形で健康でいたいところ。

私は五感を高めるワークを日々実践しています。一番良かったのはヨガと瞑想です。自然に触れたり、美味しいものを好きな人と味わったり、芸術に触れるのも自分を落ち着かせます。

双極性症は紙一重

私が医師から紹介された本に、「一流の狂気」があります。

一言で要約すると、天才的な仕事をやり遂げた人は双極性症が多いというものです。

双極性は、良くも悪くもエネルギーレベルが高すぎるので、どうやってコントロールしていくかが治療の鍵になりそうです。

天才と言うのは、自分が成し遂げだ仕事が世の中に認められて初めて【天才】と言われます。ゴッホも絵画を世に出さなかったら、ただの耳切って自殺した異常者として歴史に残らなかったでしょう。

私も生涯やり遂げたい仕事を通して、天才と言われるような成果を出したいと思います。

最後に:3歳と80歳の私を味方につけて、人生の夢を叶える

私は、双極性による人間関係に苦しんだけど、死なずに今ここにいるのは、家族と恩師がそばにいてくれたからです。

母は、私が鬱で毎日泣いていても、ワガママであろうと、傍にいてくれました。

母の言葉を借りると「愛しているから当たり前だった」とのことでした。感動しました。本当の家族というのは、健やかな時も病める時も、傍にいてくれる存在なのだと感じました。

また、自分が今、大好きな研究ができているのは、大学の選考長のお力添えもあります。

「Marinさんはとても優秀な学生だ。僕たちはMarinさんの応援部隊だよ」と言ってくださいました。先生は自分が双極性であることを知りませんが、救いの手を差し伸べてくれたことに本当に感謝しています。私はこの恩を一生忘れないでしょう。

自分が双極性であることを知った今、3歳と80歳を総動員させて、今を全力で駆け抜けようと思います。

脳の状態を知った今、もう言い訳はできません。何かあっても、「私って病気だから〜」と言うのは明らかにおかしいです。自分のありのままを受け入れ、どう乗り越えていくかに目を向けていきます。

頑張るのではなく、楽しむのです。自分を愛し、楽しめば、自ずと結果はついてくると信じています

もう、人間関係に悩むことはありません。自分のコントロール法を手に入れたからです。

自分の状態を知りながら、私は、人生の夢である「多くの癌の基礎研究成果を創薬につなげ、世界中の患者さんを幸せにする」ことを実現させます。

患者さんの治療は、家族や友人の理解が不可欠です。気の持ちようとか、単に気持ちの問題だろうとか、簡単にあしらわれてしまうと、患者さんは酷く傷つきます。どんな状態でも、患者さんは自分と向き合い、成長の過程にいます。ただ、寄り添ってあげること。それが、患者さんにとって何よりの心の支えなのです。

「がんばれ!!」は禁句です。笑

患者さんはすでに、頑張りすぎちゃっているのです。

この記事を読んだ方が、自分と上手く向き合い、本当にやりたい夢を見つけ、楽しく実現できますように。

ありがとうございました。

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